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「フォーマットする必要があります」が表示されるがドライブを認識しないの復旧事例

現象:ディスクの管理に USB ハードディスクが表示されない OS:なし メーカー:WD製ハードディスク 原因:ハードディスク故障 フラグ: データ復旧成功 ・外付けハードディスクの故障状況、症状などについて(お客様談) お客様談:昨日まで普通に使えていた外付けハードディスクが突然、「ドライブ F: を使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」エラーになった。データ復旧ソフトを試してみると、該当するドライブが表示されない。パソコン関係のトラブルは購入先の事務機器屋さんに見てもらっているが、ディスクの管理にも該当するドライブが表示されないということで打つ手なしとのことだった。 ・「フォーマットする必要があります」エラーの原因と補足について タイプ     : スロースターター型 その他ポイント: 観測不能 コンディション: とても良い *用語については当社で勝手に名付けています。 ハードディスクにセクタ不良が発生していました。こちらの画像はハードディスクの SMART 情報です。なお、SMART 情報はハードディスクの記録であり、フリーソフトなどで簡単に調べられます。またセクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が劣化して弱くなる故障です。磁力が劣化し、弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面の磁力が一気に弱くなることはありません。部分的な故障が大半です。 セクタ不良はハードディスクの宿命的な故障です。書き込み時は磁力を変更するため、負荷がかかり疲労が溜まります。そしていつかは磁力が劣化して弱くなります。そこでおまけのセクタが準備されていて、セクタ不良が起きるとおまけを使います。「05:代替処理済みのセクタ数」がそのおまけですが、カウントされておらずおまけを使っていないという意味です。しかし「C5:代替処理保留中のセクタ数」と「C6:回復不可能セクタ数」はカウントされており、セクタ不良が起きたけどおまけを使うことができなかったという意味です。これが数値上の補足ではありますが… この数値は残念ながら参考になりません。時間がまずおかしくなっています。お客様に確認したところ 3 年未満の使用とのことで 38,628 時間は、24 時間 365 日計算でも 4 年以上の数値です。この値は異常です。さらに状況は

フォルダは表示されるが「ファイルまたはディレクトリが壊れているため」で開けないの復旧事例

現象:USB ハードディスクのデータが開けない OS:なし メーカー:日立製ハードディスク 原因:ハードディスク故障 フラグ: データ復旧成功 ・外付けハードディスクの故障状況、症状などについて(お客様談) お客様談:もともとパソコンのバックアップ用に使っていた。プロジェクトが終わった数か月に 1 回程度、パソコンから重要なデータだけをコピーしていた。先月パソコンが壊れ、データはこの外付けハードディスクにしかなかった。時間ができたので新しいパソコンへデータをコピーしようとすると「アクセスできません。ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」エラーが発生。ドライブは開けるが、フォルダが開かない。なんとか開けるフォルダもありコピーを試すが、ほんの少しのデータをコピーするのには一晩かかった。ほとんどのフォルダは、このエラーで開けない。 ・「ファイルまたはディレクトリが壊れているため…」エラーの原因と補足について タイプ     : マヒ型 その他ポイント: 異常表示あり(S.M.A.R.T エラー)、不良多数 コンディション: 悪い *用語については当社で勝手に名付けています。 ハードディスクにセクタ不良が発生していました。こちらの画像はハードディスクの SMART 情報です。なお、SMART 情報はハードディスクの記録であり、フリーソフトなどで簡単に調べられます。またセクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が劣化して弱くなる故障です。磁力が劣化し、弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面の磁力が一気に弱くなることはありません。部分的な故障が大半です。 セクタ不良はハードディスクの宿命的な故障です。書き込み時は磁力を変更するため、負荷がかかり疲労が溜まります。そしていつかは磁力が劣化して弱くなります。そこでおまけのセクタが準備されていて、セクタ不良が起きるとおまけを使います。「05:代替処理済みのセクタ数」がそのおまけですが、しきい値よりも現在値及び最悪値が下回っており、「ボロボロになるまで使い切った」という解釈ができます。また「C5:代替処理保留中のセクタ数」がカウントされており、おまけがいっぱいで保留にしているセクタ情報もあるという意味です。 なお、前回の記事では同じように「異常」表示になって

スタートアップ修復後に「 Windows ブート マネージャー」のデータ復旧事例

現象:Windows ブート マネージャー画面で起動不可 OS:Windows7 メーカー:Sony VAIO 原因:ハードディスク故障 フラグ: データ復旧成功 ・Windows ブート マネージャーの故障状況、症状などについて(お客様談) お客様談:打合せから戻ると、マウスがクルクルマークになっていた。さらに何をクリックしても開かず、マウスだけが動いているようだった。仕方なく強制終了すると、今度はスターアップ修復がはじまった。30分待っても終わらないため、放置し帰宅することに。翌日出社するとスタートアップ修復が終わっていなかった。強制終了すると、今度は「 Windows ブート マネージャー」でスタートアップ修復すらできなくなってしまった。 ・Windows ブート マネージャーの故障の原因と補足について タイプ     : 経年劣化型 その他ポイント: 異常表示あり、誤作動あり、先頭のみ不良、S.M.A.R.T エラーを確認 コンディション: 普通 *用語については当社で勝手に名付けています。 ハードディスクにセクタ不良が発生していました。こちらの画像はハードディスクの SMART 情報です。なお、SMART 情報はハードディスクの記録であり、フリーソフトなどで簡単に調べられます。またセクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が劣化して弱くなる故障です。磁力が劣化し、弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面の磁力が一気に弱くなることはありません。部分的な故障が大半です。 セクタ不良はハードディスクの宿命的な故障です。書き込み時は磁力を変更するため、負荷がかかり疲労が溜まります。そしていつかは磁力が劣化して弱くなります。そこでおまけのセクタが準備されていて、セクタ不良が起きるとおまけを使います。「05:代替処理済みのセクタ数」がそのおまけですが、しきい値よりも現在値及び最悪値が下回っており、「ボロボロになるまで使い切った」という解釈ができます。また「C5:代替処理保留中のセクタ数」がカウントされており、おまけがいっぱいで保留にしているセクタ情報もあるという意味です。 このブログでの SMART 情報の公開は前回からはじまっており、件数が少ないので言葉での表現が難しいところがありますが… 実はこのように異常表示になるま

Linkstation RAID0 EM モードのデータ復旧事例

現象:Linkstation が EMモードでデータが開けない。 OS:Linux RAID0 XFS フォーマット メーカー:BUFFALO社 原因:ハードディスク故障(セクタ不良) フラグ: データ復旧成功 ・Linkstation 故障状況、症状などについて(お客様談) Linkstation のデータが開けなくなり、パソコンの NAS Navigator から確認すると EM モードになっていた。ネットで調べてファームウェアのアップデートを試すが状況は変わらず。電源は入れっぱなしでシャットダウンすることはなかった。しかし、ガンガン使うのではなく、たまにアクセスする程度。あまり使っていないのに壊れるとは考えられず、バックアップはしていなかった。 ・LinkStation 故障の原因と補足について タイプ: 突発型、NAS 病、併発型、誤作動有り コンディション: 良い *用語については当社で勝手に名付けています。 No.2 ハードディスクにセクタ不良が発生していました。 RAID0 の No.1 ハードディスクは正常です。こちらの画像は No.2 ハードディスクの SMART 情報です。なお、SMART 情報はハードディスクの記録であり、フリーソフトなどで簡単に調べられます。またセクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が劣化して弱くなる故障です。磁力が劣化し、弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面の磁力が一気に弱くなることはありません。部分的な故障が大半です。 セクタ不良はハードディスクの宿命的な故障です。書き込み時は磁力を変更するため、負荷がかかり疲労が溜まります。そしていつかは磁力が劣化して弱くなります。そこでおまけのセクタが準備されていて、セクタ不良が起きるとおまけを使います。「05:代替処理済みのセクタ数」がそのおまけですが、カウントされておらずおまけを使っていないという意味です。しかし「C5:代替処理保留中のセクタ数」と「C6:回復不可能セクタ数」はカウントされており、セクタ不良が起きたけどおまけを使うことができなかったという意味です。 このような数値は、突発型と言いましょうか、ある日突然たくさんの不良が起きると処理しきれずこうなります。ちなみに疲労が蓄積されるようなのんびり発生する分には「05:代替

一部のフォルダが開かない Linkstation RAID0 のデータ復旧事例

現象:Linkstation のフォルダが開かない。 OS:Linux RAID0 XFS フォーマット メーカー:BUFFALO社 原因:ハードディスク故障(セクタ不良) フラグ: データ復旧成功 ・Linkstation 故障状況について Linkstation の一部のフォルダが開かなくなった。ただ以前からネットにつながらない、ネットワークプリンタを認識しないなど、ちょこまかとネットワークがらみのトラブルがある。そして Linkstation にあるエクセルファイルが開かないなんてこともたまにあり、いつも通り再起動で直るものだと思っていた。ところが再起動後に EM モードになる。ネットで調べてファームウェアをアップデートしようと試すがエラーになる。他社さんに持ち込んでハードディスク故障と診断されたが、まだ 1 年くらいしか使っていないため半信半疑だった。さらに高額で予算オーバーだった。 ・LinkStation の補足と注意点について 当社は対面で状況をご説明しています。そして 2 番のハードディスクにセクタ不良があることを一緒に確認しました。なお、セクタ不良は SMART 情報に記録される仕組みがあるため、フリーソフトで簡単に確認できます。詳しくは「 NAS を認識しない、アクセスできない時の対処法 LinkStation、TeraStation、LAN DISK 」で検査方法を紹介していますので、悪化させないためにもぜひ読んでください。 ちなみにですが、今回はハードディスク故障が原因ですが直せるトラブルの場合もあります。 LinkStation のフォルダが開けない、消えた?! その原因と注意点 も確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。 ・LinkStation のデータ復旧について ハードディスク検査の結果、2 番のハードディスクにセクタ不良がありました。つまりハードディスク故障が原因です。そしてセクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が弱くなる故障です。磁力が弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面の磁力が一気に弱くなることはありません。部分的な故障が大半です。 データが保存されているエリアにセクタ不良が点在していたため、データ障害が懸念されましたが、お客様に救出したデータをご確

突然 LANDISK RAID5 から警告音のデータ復旧事例

現象:LANDISK の警告音が鳴りやまない。 OS:Linux RAID5 メーカー:アイ・オー・データ社 原因:ハードディスク故障(セクタ不良) フラグ: データ復旧成功 ・LANDISK 故障状況について お客様談:最近になってエクセルを開くだけでも凄く時間がかかることがあった。再起動で解決することや頻発ではないことから、それほど気にしていなかった。しかし、再起動させると突然 LANDISK から警告音が鳴りはじめた。RAID5 でこんなトラブルが起きるなんて想定していなかった。それでも自分で何かできるだろうと調べていたところ RAID 崩壊と知り打つ手なし。他社さんに出すものの見積もりが高額で上司から許可が出ず。 ・LANDISK 故障の補足について RAID5 は複数台のハードディスクをひとつのものとして動作します。グループみたいなものです。上位機種であればハードディスク 3 台のグループで RAID5 を組み、残り 1 台はバックアップ用に単発で使う設定もできます。そしてこのグループがわからなくなってしまうことを RAID 崩壊と言い、RAID の仕組み根本のトラブルです。ちなみにグループのことを正確にはアレイと言います。 RAID5 は、ハードディスク 4 台中 1 台までの故障であれば稼働できる仕組みではあるものの、今回のように RAID が崩壊したり、筐体そのものが壊れたり、ファイルシステムの異常(フォルダが開けない、消える) 、間違えて消してしまうといったことからデータを保護することはできません。ここは油断せずにバックアップしてください。 なお、NAS トラブル全般については、 NAS のデータ復旧を大実験!仕組みを大公開 と LinkStation のフォルダが開けない、消えた?! その原因と注意点 も確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。 ・LANDISK のデータ復旧について 4 番のハードディスクにセクタ不良がありました。つまりハードディスク故障が原因です。そしてセクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が弱くなる故障です。磁力が弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面の磁力が一気に弱くなることはありません。部分的な故障が大半です。 1、2、3 番のハードディスクは正

RAID5 崩壊 Windows2008 Server のデータ復旧事例

現象:RAID5 崩壊 OS:Windows2008 Server メーカー:Dell 社 原因:ハードディスク障害 フラグ: データ復旧成功 ・状況について お客様談:Windows2008 Server をファイルサーバとして使っていた。前日は問題なかったものの、朝一番からアクセスできない。モニターを接続し確認するとフリーズしていた。過去に違うマシンの RAID5 でトラブった時は、故障ハードディスクを外しただけで復活した。今回その時復活したようにハードディスクを外すも復活しなかった。自動バックアップのソフトを入れていたが… なぜか半年前で止まっていた。データだけでもなんとかしたい。 ・RAID5 故障の原因と注意点 3番のハードディスクにセクタ不良が発生していました。ちなみにセクタ不良とはハードディスクの記録面の故障です。記録面に障害があれば読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面が一気に壊れることはありません。部分的な故障が大半です。 RAID5 で 4 台構成のため、1 台のハードディスクに故障があっても残りの 3 台で稼働できます。したがって通常であれば、問題なく動作します。それではなぜ 1 台のハードディスク故障で稼働しなくなってしまったのでしょうか… それはセクタ不良に原因があります。 故障と言ってもこのセクタ不良の場合はまだまだ稼働できます。とはいえ、応答速度が遅くなるなど不安定にはなります。そしてある程度進行すると、まともに動作しなくなります。初期の段階では故障というよりも、余命が決まったような感じと言えるでしょう。 そしてまともに動作しなくなった段階でコンピュータからは故障と切り離されますが、許容の範囲で動作が不安定な段階では切り離されません。ちなみに進行が早いケースもあれば遅いケースもあります。 そこで悪化の進行が早いケースではスパッと切り離されますが、進行が遅く踏ん張ってしまうと、むしろ不安定な状態が長く続くため、誤作動するなど足を引っ張ることになります。そして誤作動が多ければ多いほど、このようなイレギュラーなトラブルにつながります。ちなみに通常であれば、ハードディスク 3 台構成で問題なく動作します。 RAID であっても、今回のようにアレイが崩壊してしまったり(RAID構成の情報が消えた)、また間違えてデータを消した、、