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システムの復元で「chkdsk」を求められ起動しないの起動修復事例

現象:システムの復元が失敗する。 OS:Windows10 メーカー:lenovo 原因:論理障害 フラグ: 起動修復 ・状況について(お客様談) お客様談:電源を入れると自動修復が勝手に始まった。しばらく待ち自動修復が完了したが起動できず。ネット検索で調べてシステムの復元を試すと、「chkdsk c: /r」を実行してくださいというメッセージが表示されシステムの復元が失敗した。 ・作業内容と注意点について システムの復元を実行すると、「chkdsk c: /r」を実行してくださいというメッセージが表示されるということで、コマンドプロンプトから指示通りの作業をしました。ところが「問題ありません」のメッセージが表示されました。chkdskというコマンドはどのファイルがどこにあるというファイルシステムを直すものですが、自動修復でも修正されるため、既に直っていたのでしょう。「chkdsk c: /r」を実行してくださいは、誤検出のエラーメッセージでした。 そしてWindowsが起動するために必要な設定に異常があり、こちらコマンドプロンプトから直しました(原因はまったく違うところにありました)。 なお、修復後に電源ボタンを入れると「更新プログラムを構成しています」画面になり、Windows Update がトラブルの原因だったことがわかりました。 Windows Update はパソコンのシャットダウン時と、起動時の2回に分かれてインストールされることがあります。今回は起動時のほうにバトンタッチできず失敗していました。 ちなみに、モニターが先に消灯しているものの、パソコンはまだ動作している(Windows Update の作業をしている)ことがあります。この時にノートパソコンの画面をパタンとたたむと今回のような Windows が起動するために必要な設定に異常が起こる可能性もあります。電源ボタンのランプが消灯するのを確認してたたむか、モニターは開いたままのほうが安心です。 Windows Update が無事インストールされ起動するようになりました。お客様にご確認いただいたところ、トラブル前の状態にきちんと復活しておりOKでした。 作業期間:30分。 もしお困りの際は実績豊富な当社へご依頼ください! ・トラブルの補足 自動修復とは、Windows10 に備わっている自己修復

メーカーロゴが表示されず、強制終了したら起動しなくなった複合トラブルの修復事例

メーカーロゴが表示されず強制終了したら起動しなくなった複合トラブルの修復事例 現象:Recovery 画面で起動しない。 OS:Windows10 メーカー:NEC 原因:論理障害 フラグ: 起動修復 ・状況について(お客様談) お客様談:Bluetooth デバイスのインストールがうまくいかず再起動したところ、メーカーロゴが表示されず停止し、強制終了した。その症状をネット検索し、コマンドプロンプトからBCDを操作するという解決方法を発見。早速、対処法を試そうと電源ボタンを押すと、メーカーロゴが表示され、修復がはじまる。ネットの記事に従って作業を進め再起動すると、今度は「 Recovery Your PC needs to be repaired 」エラーになり、修復作業もできなくなってしまった。 ・作業内容と注意点について しくじり先生としてですが、原因を把握せずにコマンドプロンプトを操作すると、悪化してしまうことがありますのでここは要注意です。「メーカーロゴが表示されず」というトラブルからスタートしましたが、再び電源ボタンを押すとメーカーロゴが表示され、修復がはじまったということで、既に動くように解決していました。つまり、既に解決できており、コマンドプロンプトからBCDを操作する必要はありませんでした。不要な作業で「 Recovery Your PC needs to be repaired 」エラーになったことがわかります。 ちなみに、BCDとはパソコンを起動するための設定です。今回の原因は Windows システムのトラブルでした。お客様が変更した BCD を修復してから、Windows システムのトラブルを修復しました。 修復作業の完了後にパソコンを再起動すると、Windows アップデートの「更新プログラムを構成しています」画面になりました。トラブルのはじまりは Windows アップデートということが判明しました。さらに、しばらく待つと「更新プログラムを取り消しています」エラーで無限ループしてしまい、再度修復しました。 なお、類似のトラブルで、電源ボタンを押してもスリープから復帰しないため、強制終了したという案件が多くあります。このケースも修復が完了すると「更新プログラムを構成しています」画面になり、 Windows アップデートが原因だったことがわか

Recovery Your PC needs to be repaired の起動修復事例

現象:Recovery 画面で起動しない。 OS:Windows8.1 メーカー:DELL 原因:論理障害 フラグ: 起動修復 ・状況について(お客様談) お客様談:スリープから復帰できないため、しかたなく強制終了…。その後でパソコンの電源を入れると Recovery Your PC needs to be repaired で起動しなくなってしまった。データが消えると困るので修復作業はしていない。 ・Recovery 画面の補足 この「Recovery Your PC needs to be repaired」画面は Windows10(8.1)で起こるエラーメッセージです。Windows を呼び出すための設定( The Boot Configuration Data file )にエラーが起きています。ちなみに、Windows を呼び出す前に停止するトラブルのため、セーフモードやスタートアップ修復といったトラブル解決ツール画面にもなりません。 このトラブルの概要については、 Recovery 「 Your PC needs to be repaired 」で Windows10 が起動しない時の対処法 でご確認ください。当社ホームページのコラムで解説しています。 ・作業内容と注意点について まずはハードディスクに故障がないかを検査しました。万が一、ハードディスクに故障がある場合は通電時間が長ければ長いほど、悪化させてしまう恐れがあります。悪化させてしまうとデータ領域も壊してしまう恐れがあり、直すつもりがむしろデータを壊してしまう恐れがあり要注意です。 ハードディスクに故障がないことを確認し、回復ドライブのコマンドプロンプトから修復して無事起動するようになりました。 なお、上記リンクの当社コラムのように、通常は回復ドライブの「スタートアップ修復」から直ります。これはエラーメッセージにも書いてある通り、Windows を呼び出すための設定( The Boot Configuration Data file )にエラーが起きています。単なる設定のため直すのが簡単です。 しかし、今回は Windows のパーテーションに異常があるという珍しいケースでした。設定( The Boot Configuration Data file )にはエラーがないものの、Windows

MacBook Pro が SMART Failure のデータ復旧事例

現象:SMART Failureで起動不可 OS:Lion メーカー:Apple 原因:ハードディスク故障 フラグ: データ復旧成功 ・MacBook Pro の故障状況、症状などについて(お客様談) お客様談:MacBook Pro が SMART Failure で起動不可になってしまった。数か月前からあれ?と思うような一時的なトラブルがあり、そろそろバックアップを取ったほうが良いかなと思っていた。他のMacマシンにUSB接続してもデータが取り出せず。データ復旧を行う他社さんで診断してもらったところ、20万円を超える見積りだった。 ・MacBook Pro の SMART Failure の原因と補足について タイプ     : 経年劣化型 その他ポイント: 誤作動有り コンディション: 悪い *用語については当社で勝手に名付けています。 ハードディスクにセクタ不良が発生していました。こちらの画像はハードディスクの SMART 情報です。なお、SMART 情報はハードディスクの記録であり、フリーソフトなどで簡単に調べられます。またセクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が劣化して弱くなる故障です。磁力が劣化し、弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面の磁力が一気に弱くなることはありません。部分的な故障が大半です。 セクタ不良はハードディスクの宿命的な故障です。書き込み時は磁力を変更するため、負荷がかかり疲労が溜まります。そしていつかは磁力が劣化して弱くなります。そこでおまけのセクタが準備されていて、セクタ不良が起きるとおまけを使います。「05:代替処理済みのセクタ数」がそのおまけで、限界までおまけを使っています。なお、「C5:代替処理保留中のセクタ数」と「C6:回復不可能セクタ数」はカウントされていないため、限界は超えていないことがわかります。 このような数値は、典型的な寿命です。稼働時間も1万時間を超えていますので経年劣化と判断して間違いないでしょう。以上は数値上の補足です。数値では見えない状況については以下に進みます。 作業を進めてみると、アカウントのフォルダが消えていました。ファイルシステムという、ファイルを管理する情報が消えていますので、誤作動が考えられます。また転送速度が低下していて動作が遅くなっている状

夕方から処理が遅く、夜に「 Windows ブート マネージャー」のデータ復旧事例

現象:Windows ブート マネージャー画面で起動不可 OS:Windows7 メーカー:東芝 原因:ハードディスク故障 フラグ: データ復旧成功 ・Windows ブート マネージャーの故障状況、症状などについて(お客様談) お客様談:家族で使っているパソコンが Windows ブート マネージャー画面で起動できなくなった。夕方、ネットで調べ物をしているときに処理が異常に遅かった。スマホがあるのでパソコンは不要だが、子供の写真は救出したい。それと、もしスマホで使えるなら音楽ファイルとデスクトップに置いたワードファイルを残したい。 ・スマホ用に概要と補足です ハードディスク故障が原因で「 Windows ブート マネージャー」画面で起動不可でした。 数値だけで判断するとよくある故障の範囲内ですが、カウントが途中で止まっており、実際はたくさんの不具合箇所が発生していました。さらにデータが保存されている部分にも発生していました。 よくある「 Windows ブート マネージャー」障害と比較するとコンディションはだいぶ悪い状態でした。 なお、不具合箇所に保存されていたデータを取り出しながら加工修正することは技術的にできません。そこにあったデータには障害が起きる可能性もあります。慎重な作業が必要でした。 データ障害が懸念されましたが、お客様にご確認いただき無事OKでした。 ・Windows ブート マネージャーの故障の原因と補足について タイプ     : 突破型 その他ポイント: 不良が多い コンディション: 悪い *用語については当社で勝手に名付けています。 ハードディスクにセクタ不良が発生していました。こちらの画像はハードディスクの SMART 情報です。なお、SMART 情報はハードディスクの記録であり、フリーソフトなどで簡単に調べられます。またセクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が劣化して弱くなる故障です。磁力が劣化し、弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面の磁力が一気に弱くなることはありません。部分的な故障が大半です。 セクタ不良はハードディスクの宿命的な故障です。書き込み時は磁力を変更するため、負荷がかかり疲労が溜まります。そしていつかは磁力が劣化して弱くなります。そこでおまけのセクタが準備されていて、セ

スタートアップ修復でシステムの復元ポイントがないのデータ復旧事例

現象:スタートアップ修復で失敗した OS:Windows7 メーカー:NEC 原因:ハードディスク故障(セクタ不良) フラグ: データ復旧成功 ・スタートアップ修復でシステムの復元ポイントがない状況について(お客様談) 午前中は問題なく、普通に使えていた。夕方に電源を入れるとスタートアップ修復が自動的にはじまり、「スタートアップ修復では直せない」メッセージが表示される。そこでネットで調べながら、システムの復元を行う。翌朝確認すると、完了のメッセージなどはなく、ただ電源が落ちていた。電源を入れると、再びスタートアップ修復がはじまった。再度システムの復元を実行するが、「復元ポイントがない」メッセージが表示され実行できない。 ・スマホ用に概要と補足です ハードディスク故障が原因で正常な動作ができない状態でした。そしてお客様談の「システムの復元で完了のメッセージなどはなく、ただ電源が落ちていた。再度システムの復元を実行するが復元ポイントがない」という現象が起きていました。 ちなみに、ハードディスク故障の不良個所に入ると電源が落ちてしまう機種もあります。またシステムの復元の途中で電源断して処理が止まっている場合は、「復元ポイントがない」という表示になることもあります。 つまり、ハードディスク故障が原因で、システムの復元の処理途中で電源が落ち、処理が止まってしまった状態でした。 データはきれいに救出でき、お客様にご確認いただいてOKでした。 ・故障の原因と補足について タイプ     : 突発型 その他ポイント: なし コンディション: とても良い *用語については当社で勝手に名付けています。 ハードディスクにセクタ不良が発生していました。こちらの画像はハードディスクの SMART 情報です。なお、SMART 情報はハードディスクの記録であり、フリーソフトなどで簡単に調べられます。またセクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が劣化して弱くなる故障です。磁力が劣化し、弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面の磁力が一気に弱くなることはありません。部分的な故障が大半です。 セクタ不良はハードディスクの宿命的な故障です。書き込み時は磁力を変更するため、負荷がかかり疲労が溜まります。そしていつかは磁力が劣化して弱くなります。そこでおまけの

ちょっとの劣化で起動しない Linkstation RAID0 のデータ復旧事例

現象:Linkstation を認識しない。 OS:Linux XFS フォーマット RAID0 メーカー:BUFFALO社 原因:ハードディスク故障(セクタ不良) フラグ: データ復旧成功 ・Linkstation 故障状況、症状などについて(お客様談) スタッフ各々でメモリにデータを入れていたが、皆で使う共通のデータが増えてきたため、Linkstation にした経緯がある。出社すると赤ランプ点滅でアクセスできない。故障を考えたことがなかった。まさか皆の仕事が止まってしまうとは。何か良い運用方法はあるのでしょうか??? ・LinkStation 故障の原因と補足について タイプ     : 踏ん張れない型 その他ポイント: なし コンディション: とても良い *用語については当社で勝手に名付けています。 ハードディスクにセクタ不良が発生していました。こちらの画像はハードディスクの SMART 情報です。なお、SMART 情報はハードディスクの記録であり、フリーソフトなどで簡単に調べられます。またセクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が劣化して弱くなる故障です。磁力が劣化し、弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面の磁力が一気に弱くなることはありません。部分的な故障が大半です。 セクタ不良はハードディスクの宿命的な故障です。書き込み時は磁力を変更するため、負荷がかかり疲労が溜まります。そしていつかは磁力が劣化して弱くなります。そこでおまけのセクタが準備されていて、セクタ不良が起きるとおまけを使います。「05:代替処理済みのセクタ数」がそのおまけですが、カウントされておらずおまけを使っていないという意味です。しかし「C5:代替処理保留中のセクタ数」はカウントされており、セクタ不良が起きたけどおまけを使うことができなかったという意味です。 以上は数値上の補足です。数値では見えない状況については以下に進みます。 不良を感じさせないくらい普通に動作する状態でした。このハードディスクはノートパソコンでも使われているタイプです。もし Windows のノートパソコンで使っていれば、あと3日間程度は「なんか調子悪いぞ」と思いながらも動作できたでしょう。その間にバックアップできました。そして NAS は故障のはじまりのちょっとした