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5月, 2012の投稿を表示しています

「コンピュータの修復」で失敗するデータ復旧事例 SONY VAIO

現象:コンピュータの修復からスタートアップ修復を行うと失敗する OS:Windows Vista メーカー:SONY VAIO 原因:ハードディスク故障(セクタ不良) フラグ: データ復旧成功 ・状況について お客様談:パソコンを起動させると、セーフモードなどを選択する「詳細ブート オプション」画面が表示された。通常起動やセーフモードを選択しても起動せず。恐る恐る「コンピュータの修復」を選択した。「スタートアップ修復」を試したところ、一晩かけても終わらなかった。そのまま会社へ出勤したが帰宅時に確認したところ、やはり完了していなかった。 ・補足について この「コンピュータの修復」や「スタートアップ修復」は Windows7(Vista) に備わっている自己修復機能です。Windows やドライバといったプログラムの障害を自動的に修復します。ちなみにですが Windows XP には自己修復機能はなく、もし XP で修復を試す場合は CD-ROM を使って行います。 このトラブルの概要については、 「コンピューターの修復」が失敗する場合の対処法 Windows7(Vista) 及び 「 Windows エラー回復処理」で起動できない場合の対処法 Windows7(Vista) で確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。 ちなみにですが、「スタートアップ修復」で「失敗」と表示がある場合は「システムの復元」を実行します。作業方法については上記のコラムを読んでください。画像付きで解説しています。 ・原因と注意点について ハードディスクにセクタ不良がありスタートアップ修復で失敗する状態でした。ちなみにセクタ不良とはハードディスクの記録面の故障です。記録面に障害があれば読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面が一気に壊れることはありません。部分的な故障が大半です。 なお、今回のようにハードディスク故障が原因の可能性もありますので修復作業を行う場合は注意深く行ってください。失敗したメッセージが表示される場合、修復作業中に固まる場合、動作が遅く進行が進まない場合、おおよそですが1時間を超えた場合は異常と考えたほうが良いでしょう。悪化させてしまう恐れもあります。 また 1回失敗したものが 2回目で成功するということは理論的にありません。通電時間が

RAID0 崩壊「Error Occurred」からのデータ復旧事例 SONY VAIO

現象:RAID0 崩壊「Error Occurred」が表示されパソコンが黒い画面で停止する OS:Windows Vista メーカー:SONY VAIO VGX-XL1S(RAID0モデル) 原因:ハードディスク故障(セクタ不良) フラグ: データ復旧成功 ・状況について お客様談:パソコン使用中にフリーズし、電源ボタンを長押しして強制的に終了した。再度起動させると、いままで見たことのない画面(RAID BIOS画面)が数秒表示され、次の黒い画面で停止する。何回か電源を入れたが改善せず。最近、フリーズすることが多々あり気になっていた… ・補足 この「メーカーロゴのあと黒い画面で停止する」は、Windows やドライバといったプログラムの障害ではありません。ハードディスクの設定値に不整合が起きていたり、消失した場合に発生します。このトラブルの概要については、 「 黒い画面 」で停止して、パソコンが起動しないときの対処法 で確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。 ちなみにですが、Windows やドライバといったプログラムの障害ではありませんので、Windows7 でも Vista でも、XP でも起こるトラブルです。 また RAID0 とは複数のディスクを1つとして扱うため並行処理ができます。並行処理のためスピードが格段に速くなる反面で Fail が起きるとトラブル発生前に戻せる仕組みがありません。この他の RAID には 1 と 5 があり、そちらはトラブル発生前に戻せる仕組みが備わっています。RAID0 は安全装置のないスピードを追求した仕様といえるでしょう。 ・原因と注意点について 搭載されている 2台のハードディスク両方に多くのセクタ不良があり、RAID0 に「Error Occurred」が発生していました。RAID がエラーになっているのでハードディスクに正常にアクセスできず、パソコンが黒い画面で停止していました。 ちなみにセクタ不良とはハードディスクの記録面の故障です。記録面に障害があれば読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面が一気に壊れることはありません。部分的な故障が大半です。 また RAID マシンに搭載されているハードディスクはロットが同じケースがほとんどで、つまり同時期に生産されたハードディスクのた

XFS フォーマットで消えたデータの復旧事例 LS-XH1.0TL

現象:LinkStation の赤ランプ点滅でアクセスできない OS:Linux メーカー:BUFFALO社 LS-XH1.0TL 原因:データの消失(XFS フォーマット) フラグ: データ復旧成功 ・状況について お客様談:出社後、いつものように仕事をはじめたら LAN 上にある LinkStation(LS-XH1.0TL)を認識しない。表示すらされない。ブラウザに IP アドレスを入力し、管理画面を表示しようと試すが、ログイン画面も表示されない。LinkStation を見ると赤ランプが点滅している。BUFFALO社へ問い合わせたところファームのトラブルだと聞く。LAN 上にいないためファームのアップも試せず。ネットで検索し、分解後のハードディスクを LINUX サーバーのセカンダリに接続するも shere フォルダのみ表示されデータが一切消えていた。いろいろと修復を試すも状況は改善せず。 ・補足 LinkStation のトラブルの概要と注意点については、 LinkStation のフォルダが開けない、消えた?! その原因と注意点  で確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。 ちなみにですが、USB で接続する外付ハードディスクと違い LinkStation のような LAN で接続するハードディスクには OS が搭載されています。USB 機器はパソコンに接続しパソコン側でコントロールするため単に入れ物ですが、LAN で接続するハードディスクは LAN 上のパソコンからのリクエストを待ったり応答するなど、機器自体が自立して処理しなければ機能しません。そのためには OS とアプリケーションが必要であり、つまり小さなサーバーマシンです。そして USB or LAN という接続の方式が違うだけというわけではありません。根本の仕組みから違います。 ・原因と注意点について ハードディスクに問題はなく、さらに XFS フォーマットに障害もありませんでした。何かしらの影響が起因して、データが消えていました。 LinkStation はあくまでも小さなサーバーですので原因や対処法もさまざまです。例えば LAN 上に LinkStation が表示される場合は、ファームのアップで shere フォルダ以下のデータにアクセスできることもあります(ファームの