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XFS フォーマットで消えたデータの復旧事例 LS-XH1.0TL

現象:LinkStation の赤ランプ点滅でアクセスできない OS:Linux メーカー:BUFFALO社 LS-XH1.0TL 原因:データの消失(XFS フォーマット) フラグ: データ復旧成功 ・状況について お客様談:出社後、いつものように仕事をはじめたら LAN 上にある LinkStation(LS-XH1.0TL)を認識しない。表示すらされない。ブラウザに IP アドレスを入力し、管理画面を表示しようと試すが、ログイン画面も表示されない。LinkStation を見ると赤ランプが点滅している。BUFFALO社へ問い合わせたところファームのトラブルだと聞く。LAN 上にいないためファームのアップも試せず。ネットで検索し、分解後のハードディスクを LINUX サーバーのセカンダリに接続するも shere フォルダのみ表示されデータが一切消えていた。いろいろと修復を試すも状況は改善せず。 ・補足 LinkStation のトラブルの概要と注意点については、 LinkStation のフォルダが開けない、消えた?! その原因と注意点  で確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。 ちなみにですが、USB で接続する外付ハードディスクと違い LinkStation のような LAN で接続するハードディスクには OS が搭載されています。USB 機器はパソコンに接続しパソコン側でコントロールするため単に入れ物ですが、LAN で接続するハードディスクは LAN 上のパソコンからのリクエストを待ったり応答するなど、機器自体が自立して処理しなければ機能しません。そのためには OS とアプリケーションが必要であり、つまり小さなサーバーマシンです。そして USB or LAN という接続の方式が違うだけというわけではありません。根本の仕組みから違います。 ・原因と注意点について ハードディスクに問題はなく、さらに XFS フォーマットに障害もありませんでした。何かしらの影響が起因して、データが消えていました。 LinkStation はあくまでも小さなサーバーですので原因や対処法もさまざまです。例えば LAN 上に LinkStation が表示される場合は、ファームのアップで shere フォルダ以下のデータにアクセスできることもあります(ファームの

RAID1「ディスクはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか?」 復旧事例

現象:RAID1 の USBハードディスクが「ディスクはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか? 」で開けない OS:なし メーカー:BUFFALO 原因:ハードディスク障害(セクタ不良) フラグ: データ復旧成功 ・状況について お客様談: USBハードディスクを開こうとすると「ディスクはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか? 」というメッセージが表示される。ハードディスク2基のうち片方だけにすると認識すらしない。もう片方だけにすると「ディスクはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか? 」というメッセージが表示される。ファイナルデータ(データ復旧ソフト)を試すも異常に時間がかかる上、データが1件も見つからず失敗。 RAID1 なら同時にバックアップにもなると考え、制作完了した作品の保存先にしていた。故障に強く安心と思っていましたが…まさか。他社さんのお見積りはおおよそ20万円くらいが多く、あきらめていた。この失敗したハードディスクのみのお持ち込み。 ・補足 「ディスクはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか? 」とはディスクの記録方式が不明なときに発生します。概要については、 外付けハードディスク「フォーマットされていません」の原因 デジタルカメラ、USBメモリ  及び なぜ「フォーマットされていません」エラーが発生するの? その注意点も  で確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。 なお、USBハードディスク側のエラーであり、接続するマシンは Windows7 でも Vista、XP でも起こるトラブルです。 また今回のようにハードディスクに故障が起きてる場合はデータ復旧ソフトでデータを救出することはできません。理由については データ復旧ソフトで失敗する原因と注意点(物理的な故障) で確認してください。当社であれば救出可能ですのでお困りの際はぜひお声掛けください。 RAID1 構成であってもたとえばウイルスにデータを書き換えられた、消されたということになると、ミラーリングしているハードディスク内のデータも同じ被害に遭います。またシステム障害や操作ミス(間違えて削除した)でも同じように全滅します。論理障害からはデータを保護できません。さらに今回のように同じ時期に製造されたハード

「S.M.A.R.T Failure」SONY VAIO の復旧事例

現象:「S.M.A.R.T Failure・・・」でパソコンが起動しない OS:Windows Vista メーカー:SONY VAIO 原因:ハードディスク故障(セクタ不良) フラグ: データ復旧成功 ・状況について お客様談:パソコンがフリーズしたため電源を切った。再起動すると「S.M.A.R.T Failure・・・」が表示される。メーカーに問い合わせ、指示されるままちょこちょこと試したが起動せず、次に表示される「黒い画面」で停止する。修理に出してもデータは無くなる(取り出せない)と言われる。 ・補足 SMART機能でエラーが検出される理由はハードディスクの障害です。ハードディスクに基準値を超える劣化があるとこのメッセージを表示し、バックアップを促します。このトラブルの概要については、 SMART Failure(SMART エラー)の原因と対処法 で確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。 なお、パソコン側が検出するトラブルであり、Windows7 、Vista 、XP でも Linux でも起こるトラブルです。 ・原因と注意点について ハードディスクにセクタ不良があり「S.M.A.R.T Failure・・・」が表示され、さらにはパソコンが起動しない状態でした。ちなみにセクタ不良とはハードディスクの記録面の故障です。記録面に障害があれば読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面が一気に壊れることはありません。部分的な故障が大半です。 なお、あくまでも基準値ベースでの警告のため、今回のようにパソコンが起動しなくなるケースもあれば、警告すらなく起動しなくなるケースもあります。しかし、まだかろうじて動作する段階で警告が入ることもありますので「SMART Failure(SMART エラー)」メッセージが表示された場合はセーフモードの起動を試しデータをバックアップしてください。 ちなみにセーフモードの起動方法については、電源を入れてメーカーロゴが表示された後に、キーボードの「F8」キーをタンタン叩きます。すると Windows XP であれば「 Windows 拡張オプションメニュウ」画面、Windows7(Vista)は「 Windows エラー回復処理」画面が表示されるので、この画面に表示されている「セーフモード」を選択しま

「 Error loading operating system 」SONY VAIO の復旧事例

現象:「 Error loading operating system 」が表示されパソコンが起動しない OS:Windows XP メーカー:SONY VAIO 原因:ハードディスク故障(セクタ不良) フラグ: データ復旧成功 ・状況について お客様談:パソコンが古くなったので故障する前に Windows7 の新しいPCを購入した。音楽ファイルやよく使うファイルは新 PC へ移したものの、重要な写真や動画をまだ移していなかった。PCを購入した電器店に持ち込んだところハードディスクが故障していると言われデータ復旧失敗。 ・補足 「 Error loading operating system 」は、Windows やドライバといったプログラムの障害ではありません。ハードディスクの設定値に不整合が起きていたり、消失した場合に発生します。 そして Windows の採用する NTFS フォーマットであれば表示されるエラーであり、Windows7 や Vista でも起こるトラブルです。 このトラブルの概要については、 「 Error loading operating system 」でパソコンが起動しないときの対処法 で確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。 ・原因と注意点について ハードディスクの先頭に多くのセクタ不良があり、その不良部分にハードディスクの設定値が存在していたため「Error loading operating system」が発生していました。つまりセクタ不良でハードディスクの設定値が消失し「 Error loading operating system 」で停止していました。 ちなみにセクタ不良とはハードディスクの記録面の故障です。記録面に障害があれば読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面が一気に壊れることはありません。部分的な故障が大半です。 なお、ハードディスクに故障がある場合は通電時間が長ければ長いほど、悪化させてしまう恐れがありますのでここは注意してください。ちなみに修復を試す場合はまずディスクの検査を行い、作業については何回も試さず1回だけ試してください(失敗する場合は何回試しても失敗します)。悪化させてしまうとデータ領域も壊してしまう恐れがあり重要なデータほどお早めにご相談ください。 またハー

メーカーロゴ後の「黒い画面で停止する」自作機の復旧事例

現象:メーカーロゴ後の黒い画面で停止 OS:Windows7 メーカー: 自作(日立製HDD) 原因:論理障害 フラグ: データ復旧成功 ・状況について お客様談:Windows Vista のサポート期間が 2012年4月10日までであったため(2012年2月に2017年4月11日まで延長が決定)、正月に Windows7 にアップグレードした。 Windows7 にしてから動作が快調で会社でも評判が良く、 S.M.A.R.T 情報をモニタリングするソフトも入れていて故障もなかった。トラブルが起こるとはまったく想像もしてなかった。他のパソコンのセカンダリに接続したがディスクを認識せず、データ復旧ソフトも試したがデータは1件も発見できなかった。 ・補足について この「メーカーロゴのあと黒い画面で停止する」は、Windows やドライバといったプログラムの障害ではありません。ハードディスクの設定値に不整合が起きていたり、消失した場合に発生します。このトラブルの概要については、 「 黒い画面 」で停止して、パソコンが起動しないときの対処法 で確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。 ちなみにですが、Windows やドライバといったプログラムの障害ではありませんので、Windows7 でも Vista でも、XP でも起こるトラブルです。 また今回のようにハードディスクの設定値に不整合が起きていたり、消失した場合はデータ復旧ソフトでデータを救出することはできません。理由については データ復旧ソフトで失敗する原因と注意点(論理障害) で確認してください。なお、当社であれば救出可能ですのでお困りの際はぜひお声掛けください。 ・原因と注意点について 上記補足のとおりハードディスクの設定値が消失していました。ハードディスクに故障はなく、機械的なトラブルはありませんでした。 動作が快調でも評判の良い OS であっても、トラブルが起こることはどうしてもあります。バックアップをこまめにとってデータ消失を予防してください。 ちなみにですが、ハードディスク故障が原因で「黒い画面で停止する」症状が発生することもあります。もし修復作業を行う場合は注意深く行ってください。失敗したメッセージが表示される場合、修復作業中に固まる場合、動作が遅く進行が進まない場合は異常と考え

USBメモリ「アクセスできません。ファイルまたはディレクトリが壊れているため…」の復旧事例

現象:USBメモリを開こうとすると「アクセスできません。ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」が表示され開けない。 OS:なし メーカー:BUFFALO 原因:故障 フラグ: データ復旧成功 ・状況について お客様談:昨日まで普通に使えていたUSBメモリを開こうとすると「アクセスできません。ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」が表示され開けない。他のPCに接続しても同様。購入して日が浅いのでバックアップをまだ取っていなかったが資料がたくさん入っている。 ・補足 「アクセスできません。ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」は、Windows やドライバといったプログラムの障害ではありません。USBメモリのボリュームの設定値に不整合が起きていたり、消失した場合に発生します。 ちなみにですが、USBメモリ側のトラブルですので、Windows7 や Vista 、XP のどのパソコンに接続しても同じエラーが表示されます。 このトラブルの概要については、 「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」エラーの原因と対処法  で確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。 ・原因と注意点について 上記の通り「アクセスできません。ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」はボリュームの設定値に不整合が起きていたり、消失した場合に発生しますが、今回は USBメモリが故障していたため設定値に不具合が発生していました。 ちなみにこのエラーが発生しても USBメモリ自体に故障がなければ、フォーマットすることで再び使用可能です(データは消えます)。今回のように故障している場合はフォーマットも失敗するため新しいものを購入してください。 なお、このトラブルが発生したときは、パソコンから「 chkdsk ドライブ名: /f 」で修復を試します。今回のように故障している場合は直りませんが、不整合が起きているだけであれば直りますので試してください。 そして万が一、直らない場合は USBメモリの故障と考えて間違いないでしょう。通電時間が長ければ長いほど、悪化させてしまう恐れがあります。ここは注意してください。作業については何回も試さず1

「スタートアップ修復」が失敗する Dell Vostro220 の復旧事例

現象:「スタートアップ修復」が失敗する OS:Windows Vista メーカー:Dell Vostro220 原因:ハードディスク故障(セクタ不良) フラグ: データ復旧成功 ・状況について お客様談:パソコンの電源を入れると「スタートアップ修復」が始まった。よくわからず電源ボタンを押して強制的に終了させた。再度電源を入れるとまた「スタートアップ修復」が始まったのでシステム担当者に問い合わせたところ「終了するまで待てば直る」ということだった。しかし、完了まで待ったが失敗。前日まで異常なく使えていた。 ・補足について このスタートアップ修復は Windows7 にも備わっている自己修復機能です。Windows やドライバといったプログラムの障害を自動的に修復します。ちなみにですが Windows XP には自己修復機能はなく、もし XP で修復を試す場合は CD-ROM を使って行います。 このトラブルの概要については、 「 Windows エラー回復処理」で起動できない場合の対処法 Windows7(Vista) で確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。 なお「スタートアップ修復」で失敗する場合は「システムの復元」を実行します。作業方法については上記のコラムを読んでください。画像付きで解説しています。 ・原因と注意点について ハードディスクにセクタ不良がありスタートアップ修復で失敗する状態でした。ちなみにセクタ不良とはハードディスクの記録面の故障です。記録面に障害があれば読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面が一気に壊れることはありません。部分的な故障が大半です。 なお、今回のようにハードディスク故障が原因の可能性もありますので修復作業を行う場合は注意深く行ってください。失敗したメッセージが表示される場合、修復作業中に固まる場合、動作が遅く進行が進まない場合、おおよそですが1時間を超えた場合は異常と考えたほうが良いでしょう。悪化させてしまう恐れもあります。 また 1回失敗したものが 2回目で成功するということは理論的にありません。通電時間が長ければ長いほど、悪化させてしまう恐れがあります。悪化させてしまうとデータ領域も壊してしまう恐れがあり重要なデータほどお早めにご相談ください。 作業期間:2日間。データ復旧のみ。 コメ