現象:「 Operating System not found 」で起動不可
OS:Windows Server 2003
メーカー: 自作?
原因:RAID障害
フラグ:データ復旧成功
・状況について
お客様談:ファイルサーバーにアクセスできない。モニターをつなげると「 Operating System not found 」が表示され起動しない。対処法をネットで調べ、まず BIOS を調べる。ハードディスクを認識している。プライマリに別のハードディスクをインストールしサルベージした記事を発見。試したところ既存のディスクを認識しない。最後に Windows CD-ROM から「fixboot」及び「fixmbr」コマンドを試してみる。ちなみに、退職したスタッフが設置したものだったのでヘルプを頼むと、RAID0 でありデータは取り出せないということが判明。バックアップ用の USBハードディスクが接続されていたがバックアップを取っていなかった。3年くらい前までのデータはあり。
・補足について
「 Operating System not found 」は BIOS が準備しているエラーメッセージです。そのため原因が同じで OS を問わず( Windows XP でも、Windows7(Vista)でも)表示されます。このトラブルの概要については、「 Operating System not found 」でパソコンが起動しないときの対処法 で確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。なお、ハードディスクの設定値が消失していたり、ハードディスク故障といった理由でハードディスクを認識できないと表示されます。
・原因と注意点について
RAID0 に Fail が発生していたため「 Operating System not found 」で起動不可でした。原因はハードディスク設定値の消失です。ハードディスクは異常なし。ここで注意したいのは RAID0 のボリュームを削除してしまったり、とにかく手を加えてしまうことです。どの RAID 構成であっても、うかつな設定の変更は致命傷を与えてしまうことがあります。RAID0 はもともと難易度が高いため、致命傷を与えてしまうと救出率はグンと下がります。
なお、ハードディスクを認識しない原因はさまざまで、通電しているだけでも悪化させてしまうケースもあります。修復を試す場合はまずディスクの検査を行い、作業については何回も試さず1回だけ試してください(失敗する場合は何回試しても失敗します)。悪化させてしまうとデータ領域も壊してしまう恐れがあり重要なデータほどお早めにご相談ください。
またこのような「担当者が退職されて」というのは、よくある話でもあります。「バックアップを最初は引き継いでやっていたものの、理由もなく止めてしまった」というのもよくあることです。もし後任でシステム担当者様をおかない場合ですが、当社のようなサポート会社で保守メンテナンスは行っておりますのでぜひご検討いただければと思います。
作業期間:2日間。データ復旧のみ。
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