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NAS にアクセスできない データ復旧事例


現象:NAS にアクセスできない。特定のフォルダが開けない。
OS:Linux ext3 フォーマット
メーカー:BUFFALO HD-H300LAN(300GB×1)
原因:ハードディスク故障(セクタ不良)
フラグ:データ復旧成功



・状況について

お客様談:朝、NAS(LinkStation:HD-H300LAN)にアクセスできないというスタッフがいたが、自分のPCからは問題なく、周りのスタッフも問題なかった。そのパソコンの設定?と思い、忙しかったのもあり、昼休みに再設定する約束をする。ところが時間の経過とともに NAS のレスポンスが悪くなる。取り急ぎ重要データのバックアップを開始したところ、特定フォルダのコピーでエラーになる。そのフォルダを開くこともできない。「NAS にアクセスできない」スタッフがショートカットで貼っているフォルダも開かなかった。コピーのできないファイルもあった。いろいろと調査&試しているうちに、赤ランプ点滅で起動すらできなくなってしまった。


・「LinkStation のフォルダが開けない」の補足について

5年以上経過した NAS トラブルの搬入件数は多いです。 バックアップは前提ですが、ダウンタイムを作らない為にも、ある期間で新品に予防交換されたほうが良いでしょう。また管理のできる環境なら NAS 間でミラーリングするのでも良いでしょう。

LinkStation のトラブルの概要と注意点については「 LinkStation のフォルダが開けない、消えた?! その原因と注意点 」で確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。

NAS は LAN 上のパソコンからのリクエストを待ったり応答するなど、機器自体が自立して処理できなければ機能しません。そのためには OS とアプリケーションが必要であり、小さなサーバーマシンです。そして OS トラブルでも同様の現象は起こりうることですが、しかし、状況が悪化する場合は機器の故障も十分に考えられます。うかつにあれこれ試すとさらに悪化する恐れもあり、「 NAS を認識しない、アクセスできない時の対処法 LinkStation、TeraStation、LAN DISK 」で検査方法も紹介していますのでこちらもぜひ確認してください。


・NAS のデータ復旧と注意点について

ハードディスク検査の結果、ハードディスクにセクタ不良が数多く発生してました。つまりハードディスク故障が原因です。そしてセクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が弱くなる故障です。磁力が弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。今回のように悪化が急速に進む場合は例外ですが、部分的に磁力が弱くなるのが大半です。

データを保存しているパーテーションにセクタ不良が集中しており、こちらが原因で「特定のフォルダが開けない」現象になっていました。それと内臓の Seagate 社のハードディスクですが、セクタ不良に弱く、ちょっと発生するだけでも基板が誤作動してしまいます。急激に悪化が進んだことにより、正常に動作することができず LinkStation の赤ランプが点滅するようになってしまいました。

ハードディスクが壊れている場合は、通電時間が長ければ長いほど故障個所が進み、悪化させてしまう恐れもあります。直すつもりが結果としてデータを壊してしまう恐れもあり、ここは注意してください。そこで修復作業や復旧作業を行う場合は、何回も試さず1回だけ試してください。これは失敗する場合は何回試しても失敗するためです。たくさん実行すればなぜか成功するなんてことはありません。

機械ものですので、どうしても故障が起きてしまうことも。LinkStation には標準でバックアップ機能も付いていますのでぜひご利用ください。また管理のできる環境なら NAS 間でミラーリングするのでも良いでしょう。当社ではバックアップシステムの構築サービスも行っておりますのでお困りの際はお声掛けください。

悪化の影響でファイルシステムに不整合が多く、難航しましたが、なんとかデータを復旧できました。ロストしたデータも多かったようですが、バックアップしたかったデータは概ねそろっているとのことでお客様にご確認いただきOKでした。

作業期間:5日間。データ復旧。
コメントを付けているため、すべての事例を紹介できませんが、もしお困りの際は実績豊富な当社へご相談ください! 関東エリアは出張作業もやってます!


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