スキップしてメイン コンテンツに移動

Windows11クルクルが消えた後で再起動してループしてしまう起動トラブルの修復事例

 現象:Windows11クルクルが消えた後で再起動してループする

OS:Windows11

メーカー:Panasonic

原因:論理障害

フラグ:起動修復


・状況について(お客様談)

お客様談:Windows11の電源を押すと、クルクルマークが回転し続け、しばらく経つと再起動してしまい、またクルクルマークが回転するというループになってしまいました。まだ購入してから1か月しか経っていません。



・作業内容と注意点について

Windowsのクルクルマークが回転し続け、しばらく経つと再起動してしまう現象ですが、こちらの当社記事 Windows11が起動しないクルクルが終わらないトラブルの修復方法 でもレポートしているとおり、Windows Updateのトラブルがほとんどです。

 

原因を調査したところ、実際に12月のWindows Updateで失敗していたのですが……


ところが、実はその2週間前からトラブルが起きていまして、こうなるのは時間の問題でした。今回はWindows Updateがきっかけになっておりますが、たとえば、アプリのインストールなどWindowsに変更を加える作業をしていればその段階で起動できないトラブルが起きていました。


原因の調査まではコマンドプロンプトから行えたものの、ロック状態でコマンドプロンプトでは修正ができない状態でした。


ちなみに、実際にこのトラブルで調査したコマンドプロンプトは、Windowsが起動しないクルクルがループするトラブルの事例研究 でご紹介しております。


そして、できることをひとつずつ確認しながら、UEFIファームウェアの設定(BIOS設定)画面にあるSecure Bootをオフにしたところ、無事起動するようになりました。


*BitLockerなどの問題もありまして、当社ではSecure Bootは中級者以上向けと評価を格上げしています。そのため、初心者向けの当社記事ではご紹介しておりません(更新日が古い記事ではご紹介していたこともあります)。


ちなみに、Windowsが起動した際に、システムの復元の完了画面が表示されました。上記の「ロック状態でコマンドプロンプトでは修正ができない状態」はシステムの復元途中になっていることが原因でした。お客様のほうでお試しになられていたのですが、恐るべしシステムの復元です。メンテナンスが中途半端になってしまう可能性もありますので、もし修理に出されるなら、システムの復元は試さないほうが良いかと思います。*自分であれこれ試してダメなら初期化しようという場合は、システムの復元は要ですのでお試しください。


Windows11はSecure Bootオンが必須なのと、Windows11のトラブルがまだまだ少ないことから統計がなく不明な点があることから、ちゃんと直すとしたら初期化しかないことをご提案しました。データのバックアップが取れれば良いということでしたので、これでOKになりました。Windowsが起動してデータのバックアップが取れる状態でお引渡しになりました。


作業期間:60分。

もしお困りの際は実績豊富な当社へご依頼ください!




>>起動修復とは?にお答えします! ・ 起動修復とは? 

>>修復できなくてもデータは取り出せます!高度な復旧実績もあります。 


オレンジセキュアサービス(株)秋葉原オフィス 住所:千代田区神田佐久間河岸70-4B TEL:03-5823-1870

このブログの人気の投稿

夕方から処理が遅く、夜に「 Windows ブート マネージャー」のデータ復旧事例

現象:Windows ブート マネージャー画面で起動不可 OS:Windows7 メーカー:東芝 原因:ハードディスク故障 フラグ: データ復旧成功 ・Windows ブート マネージャーの故障状況、症状などについて(お客様談) お客様談:家族で使っているパソコンが Windows ブート マネージャー画面で起動できなくなった。夕方、ネットで調べ物をしているときに処理が異常に遅かった。スマホがあるのでパソコンは不要だが、子供の写真は救出したい。それと、もしスマホで使えるなら音楽ファイルとデスクトップに置いたワードファイルを残したい。 ・スマホ用に概要と補足です ハードディスク故障が原因で「 Windows ブート マネージャー」画面で起動不可でした。 数値だけで判断するとよくある故障の範囲内ですが、カウントが途中で止まっており、実際はたくさんの不具合箇所が発生していました。さらにデータが保存されている部分にも発生していました。 よくある「 Windows ブート マネージャー」障害と比較するとコンディションはだいぶ悪い状態でした。 なお、不具合箇所に保存されていたデータを取り出しながら加工修正することは技術的にできません。そこにあったデータには障害が起きる可能性もあります。慎重な作業が必要でした。 データ障害が懸念されましたが、お客様にご確認いただき無事OKでした。 ・Windows ブート マネージャーの故障の原因と補足について タイプ     : 突破型 その他ポイント: 不良が多い コンディション: 悪い *用語については当社で勝手に名付けています。 ハードディスクにセクタ不良が発生していました。こちらの画像はハードディスクの SMART 情報です。なお、SMART 情報はハードディスクの記録であり、フリーソフトなどで簡単に調べられます。またセクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が劣化して弱くなる故障です。磁力が劣化し、弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面の磁力が一気に弱くなることはありません。部分的な故障が大半です。 セクタ不良はハードディスクの宿命的な故障です。書き込み時は磁力を変更するため、負荷がかかり疲労が溜まります。そしていつかは磁力が劣化して弱くなります。そこでおまけのセクタが準備されていて、セ...

BitLocker回復キーの入力画面が出てWindowsが起動しない修復事例

現象:BitLocker回復キーの入力画面が出てWindowsが起動しない  OS:Windows10  メーカー:HP  原因:ファームウェア更新による認証  フラグ: 起動修復 ・状況について(お客様談) お客様談:突然、Bitlocker回復キーの入力画面が表示された。同じパソコンを二台持っていて、テレワーク用と個人用で使い分けている。  テレワーク用パソコンのBitLocker回復キーはMicrosoftアカウントで見つけることができたが、個人用で使っているパソコンのBitLocker回復キーが見つからない。さらに個人用で使っているパソコンだけ、BitLocker回復キーの入力画面が出てWindowsが起動しない。  テレワーク用パソコンのMicrosoftアカウントは会社から支給されているメールアドレスを使い、個人用パソコンのMicrosoftアカウントはGmailを使っている。  Gmailを使ったMicrosoftアカウントにデバイスとしてパソコン名が表示されているが、BitLocker回復キーだけではなく、オフィスのライセンス情報も登録されていない。   家族の写真が保存されているため、BitLocker回復キーをなんとか見つけたい。 ・作業内容と注意点について 会社から支給されているメールアドレスを使ったMicrosoftアカウントのほうに、テレワーク用パソコンと個人用パソコンのBitLocker回復キーとオフィスのライセンス情報が登録されていました。  ちなみに、会社から支給されているメールアドレスを使ったMicrosoftアカウントにサインインすると、デバイスに表示されているのはテレワーク用パソコンだけです。もちろん、個人用パソコンはデバイスに表示されていません(個人用パソコンは、Gmailを使ったMicrosoftアカウントのデバイスに表示されています)。  デバイスに表示されているテレワーク用パソコンのBitLockerデータ保護をクリックし、回復キーの管理をクリックすると、BitLocker回復キーが2行表示されていて、テレワーク用パソコンと個人用パソコンのBitLocker回復キーでした。サービスとサブスクリプションの項...

3時間経っても、修復しようとしていますが終わらないWindows10の修復事例

3時間経っても、修復しようとしていますが終わらないWindows10の修復事例 現象:自動修復を準備しています開始後の修復しようとしていますが終わらない  OS:Windows10  メーカー:東芝  原因:論理障害  フラグ: 起動修復 ・状況について(お客様談) お客様談:パソコンの電源を入れると、突然、自動修復を準備していますがはじまり……3時間経っても修復しようとしていますが終わらないので電源ボタン長押しの強制終了しました。再度電源を入れても同じことの繰り返しになります。貴社ホームページに解決方法が書いてあったのですがITが苦手なのでお任せで見てほしい。データが重要。 画像 ・作業内容と注意点について 長時間待っても終わらないパターンは部品故障の可能性もありまして、もしデータが重要でしたら、長い時間作業しないことが大切です。それと何回も繰り返さないことも大切です。これは部品故障の場合、故障を悪化させてしまいますとデータも壊れてしまうためです。壊れたデータは直すことができません。壊れる前に作業をやめる必要があります。というのが注意点になります。   回復ドライブから起動してコマンドプロンプトから確認したところ、Windows Update が途中で止まっているトラブルでした。Windows Update のエラーは「更新プログラムのアンインストール」で直ります。部品故障がないことを念のため確認し「更新プログラムのアンインストール」で無事、Windows10が起動するようになりました。  もし同じ修復しようとしていますが終わらない症状でも原因が違うこともあります。「更新プログラムのアンインストール」で直らない場合は、次に「システムの復元」をお試しください。   ちなみに、部品故障がないため、修復しようとしていますが終わらない状態で放置してもデータが壊れることはありませんでした。しかし、Windows Update が途中で止まっているトラブルは、修復しようとしていますでは直せません。もし放置して待っていてもこのトラブルは改善しないものでした。修復しようとしていますが30分を超える場合は、直らないトラブルかもしれませんし、データが壊れてしまう可能性も出てきます。注意...