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RAID5 崩壊 Linkstation のデータ復旧事例


現象:Linkstation を認識しない
OS:Linux RAID5 XFS フォーマット
メーカー:BUFFALO LS-Q4.0TL/R5(1TB×4)
原因:論理障害
フラグ:データ復旧成功



・Linkstation RAID 崩壊の状況について

お客様談:午前中からレスポンスが悪いなどの不具合が Linkstation:LS-Q4.0TL/R5 で発生。再起動させると、赤ランプ点滅で起動しない。以前、同時購入した別の Linkstation がハードディスク交換で復旧したことがあったので簡単に復旧すると思ってた。しかし、メーカーサポートへ電話すると、メーカーでの修理&初期化になると聞く。バックアップディスクが半年前に壊れて、そこからはバックアップしていなかった。「 NAS を認識しない、アクセスできない時の対処法 LinkStation、TeraStation、LAN DISK 」を見てハードディスクに故障がないこと確認済み。また「 NAS のデータ復旧を大実験!仕組みを大公開 」を見て、別の筐体へ乗せかえるも現象変わらず。ハードディスクが正常なのに RAID5 が停止することになるとは・・・


・Linkstation トラブルの補足について

RAID5 は、複数台のハードディスクのうち 1台が故障しても残りのハードディスクで仕事を続けられる仕組みを備えています。しかし、購入したままの状態であれば、製造日やロットが同じ又は近いハードディスクが使われているため、全滅なんてことも多々あります。

また RAID が崩壊したり、それこそ NAS であれば、LAN ケーブル差し込み口の故障であってもデータにアクセスできなくなります。さらには部品故障はなくても、フォルダが開けなくなるようなファイルシステムのトラブルもあります。

つまり RAID はハードディスク故障でも仕事が継続できる仕組みを備えているだけで、データを保護する仕組みではありません。データを失う要因はたくさんありますので、ぜひぜひ油断せずにバックアップを取ってください。


・Linkstation のデータ復旧について

ハードディスク検査の結果、ハードディスクに故障はありませんでした。原因は OS(Linux)のシステム障害による RAID 崩壊です。データが保存されているパーテーションは正常でまったく問題ありませんでした。

なお、NAS 全般で同じ仕組みですが、OS(Linux)がインストールされているパーテーションとデータを保管するパーテーションが別々になっています。これはパソコンでも購入時から C ドライブ、D ドライブと分かれているものがありますが、同じ仕組みです。

データが保存されているパーテーションは正常でまったく問題なかったので、もし Linkstation にリカバリできる仕組みがあれば、OS のパーテーションを正常にすることで解決できました。このタイプの Linkstation は販売価格が高いので、これくらいの機能は付けてほしいと願います。今後の開発に期待です。

クローン環境からソフトウェア RAID5 を構築し、当社で開発した XFS フォーマット・データ復旧プログラムを使い、データを復旧しました。データが保存されているパーテーションは正常のため、すべてのデータが取り出せました。お客様にご確認いただきOKでした。

作業期間:1日間。データ復旧。
コメントを付けているため、すべての事例を紹介できませんが、もしお困りの際は実績豊富な当社へご相談ください! 関東エリアは出張作業もやってます!


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