現象:赤ランプ点滅で Terastation を認識しない。
OS:Linux RAID10 XFS フォーマット
メーカー:BUFFALO社
原因:ハードディスク故障(セクタ不良)
フラグ:データ復旧成功
・Terastation 赤ランプ点滅の状況について
お客様談:RAID10(0+1) の Terastation が赤ランプ点滅で起動しない。過去にもハードディスク故障で交換した経験があり、その際は交換だけで簡単に済んだ。ところが赤ランプになっているハードディスクを交換すると、今後は違うディスクが赤ランプに。抜き差ししたり、いろいろと試したが起動せず。他社さんへ持ち込んだところ高額な料金だったため予算が合わず。・Terastation 赤ランプの補足について
赤ランプのハードディスクは正常でした。誤検出です。セクタ不良の発生したハードディスクを残したままリビルドをかけたので論理障害が発生し、抜き差ししたり、いろいろと試したても起動しない状態になっていました。実は、NAS に限らず、サーバでも今回のように故障を誤検出することが昔からあります。ハードディスクを認識しなくなるようなダメージの大きい故障であれば誤検出することはありませんが、劣化のはじまりのような故障の場合は、故障ディスクを誤検出することもあります。前回の故障は簡単に済んで、今回は難しかった原因はここにあります。まずはハードディスク検査が鉄則です。なお、「 NAS を認識しない、アクセスできない時の対処法 LinkStation、TeraStation、LAN DISK 」でハードディスク検査方法を紹介していますので、悪化させないためにも ぜひ読んでください。ちなみに、NAS トラブル全般については、NAS のデータ復旧を大実験!仕組みを大公開 と LinkStation のフォルダが開けない、消えた?! その原因と注意点 も確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。
・Terastation のデータ復旧と注意点について
ハードディスク検査の結果、1番のハードディスクにセクタ不良がありました。つまりハードディスク故障が原因です。そしてセクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が弱くなる故障です。磁力が弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面の磁力が一気に弱くなることはありません。部分的な故障が大半です。RAID10(0+1) 4台ハードディスク構成は、RAID0 のペアと言いましょうか、RAID0 が 2つです。どちらかのペアが残っていないと起動不全になります。ペアをシャッフルすることはできません。今回のトラブルは故障ハードディスクと誤検出ハードディスクがクロスしていたため、シャッフル状態ではないと起動できない組み合わせでした。なお、同じ RAID10 でも 1+0 はシャッフルできるため、1+0 であれば起動していたでしょう。
データ復旧については RAID10(0+1) でもシャッフルした組み合わせで再構築できます。クローン環境からソフトウェアRAID0を構築し、データを復旧しました。救出したデータをお客様にご確認いただき問題なし(OK)とのことでした。
作業期間:2日間。データ復旧。コメントを付けているため、すべての事例を紹介できませんが、もしお困りの際は実績豊富な当社へご相談ください! 関東エリアは出張作業もやってます!
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