現象:赤ランプ点滅で Terastation が起動しない。
OS:Linux RAID10 XFS フォーマット
メーカー:BUFFALO社
原因:ハードディスク故障(セクタ不良)
フラグ:データ復旧成功
・Terastation 赤ランプ点滅の状況について
お客様談:共有フォルダへアクセスするとエラーになる。NAS ナビゲーターで確認すると、ネットワークから見えない。本体を確認すると、RAID5 Terastation 4 台のハードディスクのうち 2 台が赤ランプ点滅だった。1 本ずつ外して起動を試みたがやはり起動しない。・Terastation 赤ランプの補足について
ハードディスク 4 台構成の RAID5 は、1台だけ壊れても稼働することができます。そして 2 台壊れてしまうとアウトです。ちなみに RAID6 又 RAID10 であれば 2 台まで故障しても稼働できますが、その影響で RAID が崩壊したり、論理障害が発生することもあります。どの RAID 構成であってもバックアップは必ず取るようにしてください。なお、NAS トラブル全般については、NAS のデータ復旧を大実験!仕組みを大公開 と LinkStation のフォルダが開けない、消えた?! その原因と注意点 、NAS を認識しない、アクセスできない時の対処法 LinkStation、TeraStation、LAN DISK で確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。
・Terastation のデータ復旧と注意点について
赤ランプのハードディスク 2 台のうち 1 台はセクタ不良が許容量を超えている状態でした。もう 1 台は劣化が始まった程度のセクタ不良でした。ちなみにですが、セクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が弱くなる故障です。磁力が弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面の磁力が一気に弱くなることはありません。部分的な故障が大半です。重症なハードディスクを混ぜると救出率が下がると予測できたため、劣化の弱いハードディスクと正常なハードディスク 2 台の合わせて 3 台の構成でクローンを作成し、ソフトウェア RAID5 を構築しました。救出したデータをお客様にご確認いただき問題なし(OK)とのことでした。
作業期間:2日間。データ復旧。
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