現象:故障 HDD を交換しても復活しない。
OS:Linux RAID0 XFS フォーマット
メーカー:アイ・オー・データ社
原因:ハードディスク故障(セクタ不良)
フラグ:データ復旧成功
・LANDISK 故障状況について
お客様談:朝から LANDISK RAID5 を認識しなくなった。昨晩までは普通に使えていた。システム担当がハードディスクを交換するが復活せず。他の部署はこれで復活したとのことで、考えられることは RAID が崩壊したとのことだった。・LANDISK 故障の原因と補足について
2 番のハードディスクにセクタ不良が発生し、こちらは正常に動作しない状況でした。そしてこの 2 番を交換していましたので、通常であればこれで復活します。ところが 3 番のハードディスクにも初期段階ですがセクタ不良が発生していました。あと 1 週間もすれば完全に壊れます。劣化の始まった程度の故障でしたがこれが原因で誤作動し、RAID が崩壊していました。ちなみにハードディスク交換後のリビルドで負荷がかかり誤作動したのでしょう。故障交換後に RAID が壊れることもあります。バックアップを先にとってからメンテナンスしてください。なお、「 NAS を認識しない、アクセスできない時の対処法 LinkStation、TeraStation、LAN DISK 」で検査方法を紹介していますので、悪化させないためにも ぜひ読んでください。また NAS トラブル全般については、NAS のデータ復旧を大実験!仕組みを大公開 と LinkStation のフォルダが開けない、消えた?! その原因と注意点 も確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。
・LANDISK のデータ復旧と注意点について
ハードディスク検査の結果、3 番のハードディスクにセクタ不良がありました。つまりハードディスク故障が原因です。そしてセクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が弱くなる故障です。磁力が弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面の磁力が一気に弱くなることはありません。部分的な故障が大半です。3 番ハードディスクは劣化の始まった程度でデータエリアはほぼほぼきれいでした。救出したデータをお客様にご確認いただき問題なし(OK)とのことでした。
作業期間:3日間。データ復旧。
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