現象:USB ハードディスクのデータが開けない
OS:なし
メーカー:WD製ハードディスク
原因:ハードディスク故障
フラグ:データ復旧成功
・外付けハードディスクの故障状況、症状などについて(お客様談)
お客様談:3TB 外付けハードディスクを開こうとすると「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」エラーが発生。たまにしか使わないので、壊れるとは想像もできなかった。しかし、ドライブを認識するのも非常に時間がかかり、ネットで調べて故障かなと感じた。データ量は 2TB を超えているが、取り出したい重要なデータは 100GB あるかどうか。・「ファイルまたはディレクトリが壊れているため…」エラーの原因と補足について
タイプ : 大容量型
その他ポイント: 不良が少ない、誤作動有り
コンディション: 悪い
*用語については当社で勝手に名付けています。
ハードディスクにセクタ不良が発生していました。こちらの画像はハードディスクの SMART 情報です。なお、SMART 情報はハードディスクの記録であり、フリーソフトなどで簡単に調べられます。またセクタ不良とはハードディスクの記録面の磁力が劣化して弱くなる故障です。磁力が劣化し、弱くなってしまうと、その部分は読み出すことも書き込むこともできません。ただし記録面全面の磁力が一気に弱くなることはありません。部分的な故障が大半です。
セクタ不良はハードディスクの宿命的な故障です。書き込み時は磁力を変更するため、負荷がかかり疲労が溜まります。そしていつかは磁力が劣化して弱くなります。そこでおまけのセクタが準備されていて、セクタ不良が起きるとおまけを使います。「05:代替処理済みのセクタ数」がそのおまけですが、カウントされておらずおまけを使っていないという意味です。しかし「C5:代替処理保留中のセクタ数」はカウントされており、セクタ不良が起きたけどおまけを使うことができなかったという意味です。
以上は数値上の補足です。数値では見えない状況については以下に進みます。
作業を進めてみると、セクタ不良は少しだけ発生している状況でした。しかし、クローン作成に 5 日もかかりました。2TB までのハードディスクであれば、1 日で終わるくらいの状況と言えます。そして 2TB を超えるハードディスクは時々、不良が少なくても、だいぶ弱っているような動きをすることがあります。これは大容量ハードディスク特有の症状と言えるでしょう。
その他、このトラブルの概要については、以下のリンクでご確認してください。当社ホームページのコラムで解説しています。
・ 「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」エラーの原因と対処法
・ 「ディスク構造が壊れているため、読み取ることができません」の原因と復旧方法
・「ファイルまたはディレクトリが壊れているため…」エラーのデータ復旧について
セクタ不良は少なかったものの、誤作動の影響で障害のあるデータがポツリポツリとあったようです。ただし重要な部分はしっかり生きているということで、お客様に救出したデータをご確認いただいたところ無事OKでした。作業期間:6日間。データ復旧。
コメントを付けているため、すべての事例を紹介できませんが、もしお困りの際は実績豊富な当社へご相談ください! 関東エリアは出張作業もやってます!
>>データ復旧サービスのご案内
・ Windows、Mac、外付HDD、USBメモリ、ビデオカメラなどのデータ復旧
・ Server・RAID・NAS、SQL Server、業務用システムなどのデータ復旧
>>「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」の実績です。
・ RAID1「ファイルまたはディレクトリが壊れているため」の復旧事例
・ 「アクセスできません。ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」の復旧事例
・ 「アクセスできません。ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」の復旧事例
>>もっと高度なデータ復旧も実績あります。
・ RAID10(0+1) SQL Server のデータ復旧事例
・ PowerEdge RAID コントローラ故障のデータ復旧事例
・ RAID5 崩壊 Windows2008 Server のデータ復旧事例
>>お知らせ
東日本震災復興支援特別割引サービス(中長期実施)のご案内
データ復旧の秋葉原オフィス 住所:千代田区神田佐久間河岸70 TEL:03-5823-1870
裏話はコチラ